不足しがちなカルシウムをサポート
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育ち盛りのこどもたちのカルシウム不足が今、大きな問題となっています。その理由は……？
小・中学生を対象に、牛乳を飲む回数と飲むタイミングを調べたデータによると、給食のある日は1回以上牛乳を飲んでいて、飲むタイミングは給食で「昼食時」というこどもがほとんど。でも土日などの給食のない日は飲む回数が減り、およそ1回分の差がついています。給食のある日は給食で牛乳を飲んでいても、土日は家庭でほとんど飲まない状況がわかります。
※回数には調理用牛乳の使用回数も含む
出典：亀ヶ谷昭子ら 栄養教諭食育研究会誌. 2020年.第４号.P.15-24 より作成
小・中学生のこどもたちが1日に必要なカルシウムの推奨量は６５０〜１０００㎎（8〜14歳）ですが、「給食のない日」は２００〜４７０㎎ほど不足しています。そこで、文部科学省では1日に必要なカルシウムの50%を給食で摂取する基準を設けているのです。牛乳1本（２００㎖）にはカルシウムが約２２７㎎含まれていますから、給食のない日にも家庭で牛乳1〜2 本分を飲むと不足分を補うことができます。
出典：Asakura K, Sasaki S. Public Health Nutr.2017年.20(9). P1523-1533 より作成
カルシウムが骨や歯の材料になることは知られ、不足すると骨そしょう症になるリスクも高まりますが、そのほかにも「筋肉を動かす」「出血時に血液を凝固させる」「脳の指令をスムーズに伝える」「ホルモンの分泌を促す」など、重要な役割を多く持っています。
私たちの体を維持する生命活動に、欠かせない栄養素なのです。
給食がある日とない日の栄養状態を比較した調査では、土日は、カルシウムのほかに、食物繊維やビタミン、鉄分などの不足も顕著であることがわかりました。一方、塩分と脂質は摂りすぎで、休日の食事スタイルに課題があることも明らかになっています。
牛乳のカルシウム吸収率は、40％と高く、
しかも手軽に摂ることができます。
出典：上西一弘ら、日本栄養・食糧学会誌.
1998年. 51(5). P259-266 より作成
牛乳＋トッピングで牛乳に身近な食品をトッピングして混ぜるだけ。手軽に変化が付けられて飽きずに飲める上、栄養もプラスできます。
カルシウム以外に不足しやすい食物繊維やビタミンC、鉄分などは、牛乳と合わせて摂るのがおすすめ。ヨーグルトやバナナ、ホットミルクにチョコレートを混ぜても。
スイーツとして暑い季節には牛乳寒天やミルクゼリー、プリン、アイスクリームなど、牛乳をたっぷり使った冷たいデザートもおすすめです。
お好きなフルーツ缶で「牛乳寒天」を作って冷蔵庫に入れておけば、いつでも食べられておすすめです。
乳和食として牛乳を使った料理は洋食のイメージですが、味噌や醤油とも意外に相性よし。味噌は少なめでも、味わい深い味噌汁に。牛乳のコクや旨味で塩分も減らせます。
出典：Jミルク乳和食サイト
夜食にぴったりの「そば」や「そうめん」は、牛乳200㎖に対してめんつゆ（3倍濃縮）大さじ1を加えた「ミルクつけつゆ」で。
日本人は大人も全年代でカルシウムが不足しています。これは、給食がなくなる高校生以上の大人は、牛乳を飲む習慣がなくなる人が多いため。つまり大人は毎日が「給食がない日」状態なのです。こうした状態を改善するには、常に冷蔵庫に牛乳をストックし、好きなタイミングでカフェオレ、ミルクティーなどにしていつでも飲めるようにすることが大切です。
「土日ミルク」は、農林水産省とJミルクが立ち上げた、官民あげた牛乳乳製品の消費拡大の取り組みを推進する「牛乳でスマイルプロジェクト」の一環として実施しています。
https://donichi-milk.jp/
酪農緊急パワーアップ事業（販路拡大等支援事業）独立行政法人農畜産業振興機構