アレルギー
2017年06月22日[2017年06月22日更新]
体に不利な免疫反応。ある抗原によって感作されていた個体が再びその抗原に曝されると、免疫系はその抗原に対して、強く速やかな反応を起こす。この免疫反応が、生体にとって防衛的に働くのではなく、有害に作用する場合をいう。アレルギーの原因となる抗原をアレルゲンという。アレルギーは機序の違いから四ないし五つの型に区分される。①I型:即時型反応ともいう。好塩基球やマスト細胞の表面に結合した特異的IgE抗体が関与する。②II型:細胞膜上の抗原に対する抗体の作用で細胞が傷害される。③III型:免疫複合体型ともいう。④IV型:遅延型過敏反応ともいう。抗体は関与せず、T細胞とマクロファージが主な作用細胞である。⑤V型:細胞膜上の抗原(受容体等)に対する抗体の作用で、細胞の機能亢進がもたらされる。 |