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ビタミンB6

2017年07月07日[2017年07月07日更新]

ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの一つ。ピリドキサール、ピリドキサミン、ピリドキシンとこれらのリン酸エステルの総称。ピリドキサールのリン酸エステルであるピリドキサールリン酸(ピリドキサール5'-リン酸)はアミノ酸代謝においてアミノ基転移反応、脱アミノ反応、脱炭酸反応、ラセミ化、アルドール開裂等に関与する多くの酵素の補酵素である。反応の経過中にアミノ基を受容したものがピリドキサミンリン酸である。脂質代謝においてはセラミドの合成に、糖質代謝においてはアミノ酸からの糖新生にかかわっている。またグリコーゲンホスホリラーゼもピリドキサールリン酸を補酵素とする。食品に含まれているこれらの補酵素は、調理・加工の過程で、また、胃内の酸性環境下でタンパク質から非酵素的に遊離し、消化管粘膜でピリドキサール、ピリドキサミン、ピリドキシンに加水分解されて吸収される。植物性食品中には、ピリドキシン5'-βグルコシドが多く存在し、一部は加水分解された後に吸収されるが、その利用性は低い。ピリドキサール、ピリドキサミン、ピリドキシンはいずれもピリドキサールキナーゼによってリン酸化を受けそれぞれの5'-リン酸エステルを生成する。ピリドキサミン5'-リン酸、ピリドキシン5'-リン酸はいずれもピリドキサールリン酸シンターゼによってピリドキサール5'-リン酸となる。「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、ビタミンB6量をピリドキシン量として示している。

出典:栄養・食糧学用語辞典 第2版 - 日本栄養・食糧学会 編 | 建帛社

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