黄色ブドウ球菌
2017年07月11日[2017年07月11日更新]
グラム陽性の球菌。検鏡した際、菌塊がブドウの房状に観察される。主要な食中毒菌の一つであり、食品中で耐熱性のエンテロトキシンを産生し、その毒素によってヒトが吐き気、嘔吐、腹痛等の食中毒症状を呈する。ヒトの鼻腔、咽頭、手指などのほか、動物の体表、乳房炎牛から搾乳した生乳などから高頻度に分離される。日本では握り飯や弁当、生菓子などによる本菌食中毒が多いが、牛乳による患者数1万人以上の大規模食中毒事例も発生している。院内感染の原因菌の一つである。 |