コハク酸
2017年07月11日[2017年07月11日更新]
C4H6O4,CH2-(COOH)CH2COOH、分子量118.09。無色結晶。クエン酸回路の中間体でスクシニルCoAからCoAが分離されてできるが、同時に放出されたエネルギーはGTP合成に使用される。ケトン体の一つであるアセト酢酸はアセトアセチルCoAに代謝される際にスクシニルCoAからCoAが供給され、残りがコハク酸となる。したがって、ケトン体を利用する際にGTPを生成するのと同じエネルギーが利用されることになる。プロピオン酸発酵の中間体でもある。腸内細菌により産生されるが、高濃度のコハク酸は家畜の下痢の原因と考えられている。大腸での吸収性に乏しく大腸内に蓄積すると極度のpH低下が起こり、大腸の動きを阻害する。 |