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再生不良性貧血

2017年12月04日[2017年12月04日更新]

骨髄中の多能性幹細胞が障害されるため骨髄の低形成を来し、末梢血での赤血球、白血球や血小板の減少などいわゆる汎血球減少症を呈する疾患。顆粒球数、血小板数及び網赤血球数により重症度分類が行われる。重症では、顆粒球が500個/μL未満、血小板数が20,000個/μL未満、及び網赤血球が20,000個/μL未満の2または3項目を満たすものをいう。中等症は顆粒球が1,000個/μL未満、血小板数が50,000個/μL、及び網赤血球数が60,000個/μL未満の2または3項目を満たすものをいう。原因は先天性と後天性に分けられる。遺伝子異常による先天性再生不良性貧血はFanconi貧血とよばれる。後天性再生不良性貧血の原因として、ウイルス、薬物(クロラムフェニコールなど)、鎮痛薬、抗炎症薬等や放射線等が挙げられている。血液検査では正球性正色素性貧血を呈す。血清鉄および血中エリスロポエチンは増加する。輸血(白血球除去赤血球)、G-CSFを投与する。また、20歳以下の重症例では骨髄移植が行さいせいふり261われる。20~45歳では免疫抑制療法、タンパク同化ホルモン療法などが選択される。

出典:栄養・食糧学用語辞典 第2版 - 日本栄養・食糧学会 編 | 建帛社

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