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栄養の知識

緊急災害時に備蓄しておきたい食品と食事の注意点

緊急災害時に備蓄しておきたい食品と食事の注意点

笠岡(坪山)宜代

監修
笠岡(坪山)宜代
災害栄養の研究者。合い言葉は エビデンス to アクション!
  • テキスト
    ニュータス編集部

2018年09月06日[2018年09月26日更新]

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台風や地震などの非常災害時、安全な場所に避難したら、次に大切なのは水と食料の確保です。
非常災害時には気が動転し、「水分をしっかりとる」「積極的に食べる」という、普段なら当たり前に行えることでさえ、困難に感じることもあります。 平常時から、自宅に水と食料を備蓄しておくと同時に、心の準備もしておきましょう。

何よりもまず水の確保!

災害時はなによりも水の確保が必須です。災害にはライフラインである水道が止まることは珍しくありません。

水道が止まると、飲料用水分が足りなくなるばかりか、トイレや手洗いもままなりません。水洗できなくなりトイレが汚れると、これを敬遠するようになり、水分補給を控える人も出てきます。

災害時は食事の量が減るので、食事からとる水分摂取(意外に多い)が自然と減っています。そのため、知らぬ間に脱水症状になるおそれもあるので、水分は意識してたくさんとるようにしてください。

水分が不足すると、エコノミークラス症候群や便秘の原因にもなります。
また、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な発作を誘発する危険性も増えます。

備蓄しておくといいもの

  • ペットボトルの水
  • バケツ
  • タンク
  • ポリ容器
  • 簡易トイレ

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次にしっかり食事

仕方のないことですが、災害時は食事の回数も量も少なくなりがちです。
暑さや寒さなどのストレスや、非日常的な環境に負けない体力をつくるために、災害直後は、まずエネルギーをしっかりとることを意識してください。

とにかく食べることが命を守ることにつながります。そのためにも、備蓄は欠かせませんが、普段食べ慣れていないものは、緊急時にはなかなか食べられないものです。

賞味期間の長い食品で食べ慣れているものを備蓄しておき、定期的に(1年に1度など)「入れ替え」をし、入れ替えた備蓄品を平常時に食べる、ということをしておくとよいでしょう。

備蓄しておくといいもの

  • 好きな食品/食べ慣れた食品
  • ビタミン強化米や玄米、分つき米
  • 魚や肉の缶詰
  • 野菜や果物のジュース
  • ビタミンやミネラルが強化された食品(ふりかけ、飲料、菓子など)
  • 栄養機能食品、栄養ドリンク
  • カセットコンロ、調理器具

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災害時に不足しがちな栄養素

災害時に最優先に確保すべきはエネルギーです。
これは避難所などで配給されることが多い、おにぎり・パン・カップ麺などで補うことが可能です。

ただ、こうした食品だけに頼ってしまうと、必要な栄養素であるたんぱく質・ビタミン・ミネラルなどが不足しがちです。普段通りとはいきませんが、不足しがちな栄養素を補えるよう、災害時には栄養機能食品や手に入った食品を積極的に活用しましょう。



まとめ

できれば1週間分を自分で準備しておきましょう。
災害直後は自宅に備蓄食品をストックしていた人も、備蓄を忘れていませんか?

「都心に暮らしている」「近所にコンビニがたくさんある」からといって、いざというときに役立つかどうかはわかりません。

普段づかいの食品を多めに買っておくなど、水と最低限の食糧は自分自身で確保しておきましょう。

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