食生活や睡眠時間の乱れ、慢性的な運動不足や過労などから引き起こされる生活習慣病。いまや日本人の約3人に2人が、がん・心臓病・脳卒中などの生活習慣病が原因で亡くなっている現実があります。生活習慣病予防のためには、まずは健康状態や栄養に気を使ってすごすことが大事。自分の命は自分で守っていきましょう!
体の変化に疲れ...... 自分の感じている症状に向きあってみよう
「最近お腹まわりに肉がついてきたな」とか「肌や髪にハリがなくなってきたな」とか。機械を使った検査をしなくても、栄養状況は自分の目で見てわかることもあります。
目で見てわかるからだの変化と合わせて、疲れやすい、からだがだるいといった変化は、心とからだからのメッセージ。しっかりとバランスの良い食事はできているでしょうか? 不規則な生活になってはいませんか? なにかおかしいなと感じたら、早めに医療機関などに相談しましょう。
毎日体重を管理することも大切
毎日体重を計ることもとても大事です。「そんな食べてないのに」とか、「ちゃんと動いてるつもりなんだけどな」とか、いくら言い訳をしても数字は正直です。健康的な生活を意識しているつもりでも、体重が落ちないのは生活習慣に問題があるから。寝る前の夜食や不規則な食事が原因かもしれません。
体重を計るということは、そんな自分の生活習慣を評価するということ。毎日の変化を知るためにも、毎日体重を計ってみましょう。太りすぎもよくないですが、やせすぎも健康の敵ですよ。
食事日記でわかる食事のからだと心への影響
食事日記をつけることも、自分の栄養状況や健康状態を計るのに大切なこと。なにを、どこで、だれと、いつ、どれだけ、どんなふうに食べていますか? 食事日記を振り返ることにより、食べたものだけでなくその日の出来事も思い出すと、食事がからだだけでなく、心にも影響していることがわかります。
また最近は、スマートフォンアプリで食事を撮影すると、自動でカロリー計算も含めて記録してくれるようなサービスもあります。何気なく無意識に食べている食事を見つめ直す、いいきっかけになるかもしれません。
自分の栄養状態を「アセスメント=評価」するには?
アセスメントとは、評価するということ。健康のアセスメントとは、健康の評価という意味です。
たとえば、病院に通院したときのことを思い浮かべてみてください。お医者さんは、症状を聞いたり、顔色や食欲、からだの気になるところを調べたりして病気を診断しますよね。この一連の流れが健康をアセスメントするということ。
栄養状態にもアセスメントがあります。自分で判断せずに、気になるところがあれば病院、保健所や所属機関・施設などで管理栄養士・栄養士に相談することも大切です。
栄養状態をアセスメントするときの項目が示すもの
身体計測(Anthropometric methods) 体組成成分、各組織における栄養素の貯蔵状態
生理・生化学検査(Biochemical methods) 各組織・臓器の栄養状態および機能状態 栄養素が臓器内を移動している状態
臨床検査(Clinical methods) 栄養障害による自他覚症状の調査、観察 既往症、現病歴、体重歴
食事調査(Dietary methods) エネルギーおよび栄養素の摂取状況
生活習慣病予防(厚生労働省)
生活習慣病を知ろう!
まとめ
自分自身のからだの変化、体重の状態、実際の食生活など、栄養状態を評価するために、1日、2日と断片的な情報ではわかりにくいのですが、記録を続けることで見えてくるものもあります。それは専門家によるアセスメントでも同じこと。生活習慣病のきっかけを早く知るためにも、毎日の様子を記録して、変化に敏感になることはとても大切ですよ。
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