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食材だけじゃない!食物アレルギーで注意すべきこと

食材だけじゃない!食物アレルギーで注意すべきこと

廣田 直子

監修
廣田 直子
ヘルスプロモーションの実践 ~学生たちと共に進める食育~
  • テキスト
    ニュータス編集部

2018年10月02日[2018年10月26日更新]

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食物アレルギーでは、「ごくごく微量・たった1回」の接触でも、致命的な結果になる危険性があります。

そのため、アレルギーの症状が重度であるほど、細やかな配慮が必要となります。しかし、どこまで注意すべきか分からない、というようなご本人やそのご家族の方に向けて、今回の記事では食事の内容以外で特に注意すべき点をご紹介したいと思います。


調理器具や食器を完全に分ける

アレルギーが発症すれば、その原因となる食材(アレルゲン)を避けることはもちろんですが、強いアレルギーの場合にはそれだけでは不充分です。

調理器具や食器を介して、意図せずにアレルゲンと接触してしまう可能性があるからです。その危険を防ぐためには、普段から台所や調理器具を徹底的にきれいにする必要があります。

調理器具や食器はいくらきれいに洗浄したように見えても、アレルゲン(アレルギーの原因となるもの)残留している可能性はぬぐいきれません。

台所や調理する人を分けることができれば理想的ですが家庭では難しいと思いますので、せめて調理器具を使い分けるようにしましょう。

特に、家族内にそばアレルギーのような強いアレルギーをもつ人がいる場合、そばをゆでるためだけの専用の鍋を用意してください。

万が一、鍋にそば粉が残留していても、アレルギーをもつ人の料理はほかの鍋で調理するようにしていれば、アレルゲン混入の可能性は低くなります。

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同じ考え方として、アレルギー対応食と非対応食を別々に調理するという方法も取り入れましょう。

先にアレルギー対応食の調理を済ませてしまうことで、その後、アレルゲンの付着や飛散の心配をせず、通常非対応食の調理を進めることができます。

たとえば、家族の中に卵アレルギーのある人がいる場合、卵以外のすべての具材でおでんを作っておき、アレルギーのある方の分を取り分けた後に卵を入れる、という具合です。


台所や食器類の洗浄を徹底する。

食器や調理器具を洗浄する際は、ただ洗うだけでなく、30分程度漬け置きしてから洗うとより安心です。

アレルギー対応食と非対応食の食器を洗うスポンジは使い分けてください。

それでも、アレルゲン完全に除去することができるとは限りません。

アレルゲンの残留を防ぐことができるよう、普段から徹底的に念入りな洗浄と掃除を習慣づけましょう。


家族が一緒に食事を楽しむことを忘れない。

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アレルギーを持つ人とその他の家族が全く違う食事を続けていると、アレルギーを持っている人は孤立感を持ってしまいます。
さらには、好き嫌いを助長させ、栄養バランスが偏ることにもなりかねません。

また、家族にアレルギーのある人がいると、本人だけにではなく家族にも影響が出ます。

アレルゲンの心配があるので食卓にあがらないものがある・メニューが偏る・外食や旅行をする機会が減るなど、けっして喜ばしいことではないかもしれません。

しかし、アレルゲンの摂取を心配するあまり、食事の場所や時間を分けてしまうことは好ましいことではありません。
アレルギー対応をストレスととらえず、家族が一致団結するきっかけと捉えることもできます。


まとめ

食物アレルギーは難しい対応が必要で、心配事も多くなりますが、1人で悩むのではなく、積極的に専門家の力を借りましょう。

乳幼児の食物アレルギーは、適切な対応を続ければ、小学校に入学する頃までには治る可能性かなり高いこともわかっています。

前向きに取り組んでいきましょう。

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