1日の長さは24時間ですが、それとは別に、わたしたちは自分の生活リズムを決める「時計」を体内に持っていると考えられています。 毎日同じ時間帯に食事をすることが大切健康のためには「何を」「どれだけ」食べるかが基本になりますが、体内時計の存在が明らかになるにつれ、「どのタイミングで食べるか」でも栄養効果が変わるといわれるようになりました。 これが時間栄養学と呼ばれるものです。このページでは、時間栄養学(体内時計)を意識した食事法を考えてみましょう。前述した、時差の蓄積が起こっている人では、それをリセットすることが大事になります。 まずは、目覚めたらすぐに朝日を浴びること。 次に、毎日同じくらいの時刻に朝食をとることによって、新しい1日がスタートします。 朝食は午前7時頃毎朝同じ時間帯に朝食を「しっかり」と食べるようにしましょう。 食事内容としては、1日の始まりなので、エネルギー源を確保することが重要ですから、ごはんやパンなど、糖質の多い食品を摂るようにしましょう。 時間栄養学の見地からは、朝・昼・夕の三食のうちでは、食事の質も量も朝食をもっとも充実させることが望ましいといえます。 メニュー例
ポイント:まずは、細かい栄養価よりは、規則正しく食べることが重要。習慣がついてきたら、可能な限り内容も充実させることを意識します。 「夕食」は午後7時頃時間栄養学からいうと「夕食は朝食の12時間後」くらいがいいようです。 仕事などの関係でその時刻に夕食を食べられない場合には「19時くらいに主食を食べ、帰宅後に主菜と副菜を食べる」という"分食"をおすすめします。 メニュー例
ポイント:高エネルギーの食材は控えめにし、朝食と昼食で不足した食材を組み入れます。 質・量ともに夕食に偏る食事は避けましょう夕食後には基本的には体を動かすことが少なく、エネルギーの要求量も低くなるため食事量は「控えめ」にするほうがいいでしょう。 「空腹にまかせ食い」や「ダラダラ食い」は禁物です。 量的には朝食よりも少なめが理想です。 昼食は朝食と夕食の中間くらいに昼食は朝食と夕食の中間ぐらいの時間帯に食べます。 仕事や家事や学業の合間に食べることになりますが、「ながら食い」はやめ、少しくらい短くてもいいので、「食事時間」をきちんと確保しましょう。 昼食は「外食」という方は一皿物(丼物)になりがちですが、そういう場合は、意識して野菜料理を追加します。 また、夜の食べすぎを防ぐために、昼食で満足感を得る工夫が必要かもしれません。 メニュー例
ポイント:単品で済ませず、使用されている食材を確認したり、付け合わせの野菜を残さず食べるようにします。 まとめ体内時計の乱れは、不眠やホルモンバランスの乱れに繋がりやすく、免疫が低下したり、生活習慣病のリスクが上がったりします。 健康を維持するためには体内時計が整った生活を送ることも大切です。 今回ご紹介したように、食べる時刻が決まってくれば、体内時計が整いやすくなります。ぜひ、食事の時間を考える際の参考にしてみてください。 |