現代人は野菜が不足しがちです。 1日350gの野菜の野菜を食べよう!
それらには、ビタミンC・カルシウム・カリウム・食物繊維など、体調を整え、生活習慣病を予防する「栄養素」が豊富に含まれています。 また、野菜は脂肪分をほとんど含まない「低カロリー」食材なので、肥満や糖尿病の予防にも役立ちます。 野菜350gがどれくらいの量かというと、過熱しない状態で、両手に山盛り1杯分くらいです。 平成27年の国民健康・栄養調査によると、成人男女の野菜摂取量は、どの年齢層においても350gに達していませんでした。 とっているつもりになっていませんか?よくサラダを食べているから野菜はとれている!と思っていても、実は不足している場合もあります。 野菜といえば「生野菜サラダ」と思いがちですが、そのほかにも漬物や和え物・酢の物・煮物・炒め物など、野菜をたのしむ料理はたくさんあります。 味噌汁やスープなどの汁物も、野菜たっぷりの具だくさんにすれば、意外にたくさん食べられます。 生野菜サラダは、かさがあってたっぷりとっているような気分になりがちですが、思っているほど食べられていないものです。 加熱して食べる野菜のメニューも意識的に取り入れるようにしましょう。 栄養素だけとればいいというわけではありません。野菜を食べなくても、野菜に含まれている栄養素をサプリメントでとれば同じではないか、と考える人もあるかもしれません。 しかしサプリメントは野菜の代わりにはなりません。 野菜を食べるということは、その栄養素や機能性成分をまるごと摂取することです。ビタミンやミネラルはそれぞれ違う種類がお互いに助け合って、体内でより有効的に使われますので、単独でとってもきちんとは作用しないことのほうが多いのです。 また、サプリメントで特定の成分を過剰に摂取すると、内臓の負担になることもあります。サプリメントは野菜をとれなかった食事のときだけ、専門家の指導の下に、補完的にとるようにしましょう。 野菜を健康的に食べるために、毎日心がけたいこと。
1度の食事で5皿ではなく、この程度の量を1日の中で何回かに分けて食べましょう。
レタス、きゅうり、プチトマトなど、そのままでも食べられる野菜を常備しておけば、野菜を食べる機会が増えます。 下茹でしたブロッコリーやほうれん草などを冷凍して常備しておくと、もう1品欲しいときなどに解凍してすぐに使えるので便利です。
野菜を健康的に食べる『調理法』の工夫
ビタミンには、水溶性と脂溶性の2種類があり、それぞれの性質に適した調理法があります。 水溶性のビタミンは油炒めで水分と一緒にビタミンを閉じ込める、脂溶性のビタミンは油に溶け出して吸収率が高まることから、水溶性も脂溶性も両方の特性を生かすには「野菜炒め」がおすすめです。
生野菜をしゃきっとさせるために、水にひたす(さらす)ことがありますが、その目安の時間はおよそ10分です。あまり長時間ひたしてしまうと、水溶性の栄養素が水に流れ出てしまいます。 まとめ「1日350gの野菜」を目指して、サラダだけでなく漬物や和え物・酢の物・煮物・炒め物など、さまざまな調理法にトライして、野菜を飽きずに食べられると良いですね。 季節によって店頭に並ぶ野菜も変わります。多種類の野菜を食べるようにして、おいしく・楽しく、健康的に野菜を摂取していきましょう。 【※】緑黄色野菜:にんじん、ほうれん草、カボチャ、ピーマンなど、赤や緑や黄色の強い野菜。これに対して白菜やレタスやタマネギなど、色の薄い野菜を淡色野菜という。 |