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栄養の知識

野菜の7色に含まれる機能性成分とは?

野菜の7色に含まれる機能性成分とは?

赤枝 いつみ

監修
赤枝 いつみ
公衆衛生分野での職務経験豊富な管理栄養士
  • テキスト
    ニュータス編集部

2018年06月01日[2018年09月03日更新]

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「緑黄色野菜を食べましょう」という言葉はよく聞きますが、どうしてでしょうか? それは、赤や黄色や緑色など、緑黄色野菜に豊富に含まれている色素には、それぞれ、淡色野菜にはあまり見られない特別な働き=機能性があるからです。

野菜の"色"に含まれる機能性成分

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野菜は、5大栄養素の炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルのどれとも異なる「機能性成分」をたくさん含んでおり、この機能性成分のことをフィトケミカルといいます(フィトは植物という意味)。

フィトケミカルとは、植物(食品としては野菜や果物)にごく微量に含まれる色素・辛味・香りの成分で、強い抗酸化作用があることから、近年注目されています。

抗酸化力を意識しよう

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私たちが日常生活を行うと、体内で活性酸素が発生します。

活性酸素には強い攻撃性があり、それを利用して、外部からのウイルスや細菌を撃退しています。

一方で、食べ過ぎなどでこの活性酸素が増えすぎると、自分の細胞も攻撃してしまいます。これによって動脈硬化などを始め、多くの病気を引き起こすことになります。

この「いきすぎた酸化」を抑制する作用を抗酸化力といいます。

健康でいるためには、抗酸化力を意識することがとても重要。
フィトケミカルの強い抗酸化作用は、病気予防や老化予防の効果も期待できます。

目に鮮やかな"7つの彩り"に含まれるフィトケミカル

野菜に含まれる色素は大きく分けると7色。
それぞれの色素はポリフェノールであり、機能性も少しずつ異なっています。

共通しているのは抗酸化成分の働きです。

野菜の色の機能性.jpg

がん研究でも注目される野菜の予防効果

国立がん研究センターの研究によると、野菜の摂取は「食道がんの発生をほぼ確実に抑制」し、「胃がんの発生を抑制する可能性が高い」ということが明らかになっています。

野菜の色素が持つ抗酸化作用も、この大きな要因になっていることが推測されます。

野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維による健康効果が知られていますが、野菜の色に秘められた特別な力もあるのです。

まとめ

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ただの色素ではなく抗酸化作用や機能性成分のある野菜の色について、今回は知識を深めていただきました。

一度にたくさんの色が食卓に揃うと鮮やかで、見た目にもおいしいと思いますが、毎日続けるために、まずはできる範囲で毎食時に7色のうち1色でも入るように心がけることができるといいですね。

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