乳酸菌飲料「ヤクルト」は1935年に発売され、いまは海外でも製造・販売されているロングセラー商品。80年以上にわたって世界的に飲み続けられているのは、私たちのカラダにエネルギーをとりいれてくれる「腸」をすこやかにする力にあるようです。
あなたの腸は健康?私たちは、食べ物から得られる栄養素をエネルギー源としてカラダを動かしていることは、皆さんご存知のとおりです。口から入った食べ物は、食道をとおって、胃→小腸→大腸と進み、便として肛門から出ていきます。 「食道から大腸までは、実はカラダの外側なんだよ」と聞いたら、驚きませんか?でも、これは本当のこと。食べ物は胃で消化されて、腸で吸収されて初めて、"カラダの中"にとりこまれます。ちくわを想像してみるとわかりやすいですね。食べ物がちくわの輪の中をとおって出てくる間に、栄養素と水分がちくわにとりこまれ、とりこまれた栄養素からエネルギーが生み出される―というイメージです。 私たちが食べ物からエネルギーをつくり出すためには、栄養素をカラダにとりこむための"腸"が健康であることが大切だとわかるでしょう。 そうはいっても、腸が健康かどうかは、自分ではなかなかわかりづらいもの。腸の健康の一つの目印となるのは、排便習慣と便の状態です。毎日のようにバナナ状のやわらかめの便が出ることが理想といわれています。 腸内細菌もバランスが大切腸にはおよそ1000種類、約100兆個もの腸内細菌がすみついていて、その重さはなんと1㎏にも及びます(個人差があります)。腸内にいるこのたくさんの腸内細菌の生息状態、すなわち腸内環境が、腸の健康をつかさどっていることが研究でわかっています。 多種多様で大量に存在している腸内細菌は、大きく三つのグループに分けられ、互いに影響を及ぼしながら腸にすみついています。 ●カラダによい働きをする有用菌(善玉菌) ●カラダに悪い働きをする有害菌(悪玉菌) ●どちらでもない中間的な菌 いうまでもなく、有用菌が多い状態が理想ですが、どんな人の腸にも有害菌や中間的な菌は存在しています。有害菌には、発がん性物質や毒素を出すものがあります。腸内細菌も栄養素と同じように、要は"バランス"が大事なのですが、ストレスや高脂肪、高たんぱく質に偏った食事、加齢などで、そのバランスが崩れやすいことがわかっています。腸の中で生きられる腸内細菌の数には限りがあるので、日々の生活で有用菌を増やして有害な菌を減らせるようにすることが、腸の健康=栄養素をしっかりとりこんでエネルギーをつくり出せるカラダづくりには大切です。
食べ物や飲み物の中に含まれる乳酸菌やビフィズス菌を口からとりいれて、その菌のすべてが腸まで届いて元気に働いてくれればよいのですが、実際は胃から出る酸性度の強い胃液などによって死滅してしまうことが多くあります。「ヤクルト」に含まれる「乳酸菌 シロタ株」は、″生きたまま〟腸内まで届くという特性を持ち、乳酸菌の中でも優れものといえます。 ヤクルトの創始者である医学博士の代田 稔(1899~1982)が、胃液などの消化液に負けずに生きたまま腸内に到達して、優れた作用を発揮する乳酸菌を発見、強化培養し、それが「乳酸菌 シロタ株」としていまも引き継がれているのです。 「乳酸菌 シロタ株」を含んだ飲み物を4週間続けて飲んだ人の、その前後の腸内細菌の数の差を調べた研究では、有用菌のビフィズス菌が増えて、有害菌の大腸菌群が減ったというデータが得られています。 私たちは自分で腸内環境がよいかどうかを把握することができませんが、日々の排便回数や便の状態を気にしつつ、腸内に有用菌を増やしてよりよい環境にしておく食習慣が大切です。
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株式会社 ヤクルト本社 |