妊娠中のつらい体験と言えば「つわり」。なんとママの約7割が悩まされているそうです。この「つわり」ですが、実際にはどんな症状があって、どのくらい続くものなのでしょうか? そのときの食事はどうすればいいのでしょうか? ママやお腹の赤ちゃんがとるべき栄養とは? プロの管理栄養士のアドバイスをもとに、基本的な知識をちゃんと知っておけば、不安が軽くなるかもしれません。 つらい症状が続く「つわり」、いつまで続く?つわりは、妊娠5〜6週目ごろから発症することが多く、胃のムカムカや吐き気といった悪心(おしん)が、お腹いっぱいのとき、空腹のとき関係なく現れます。 さらにひどいときには、食べ物がのどを通らなかったり、体重が減ってしまったり、実際にものを吐き出してしまったりすることも少なくありません。 つらい症状が続く「つわり」ですが、個人差はあるものの、多くは妊娠16週目ごろに終わります。基本的には妊娠中いつまでも続くような症状ではないので、安心してください。 実際に吐いてしまったときは脱水症状につながる場合もあるので、こまめに水分補給をしましょう。つわりによって、妊娠前より体重が5%以上減少したり、腹痛や頭痛、めまいなどの症状がひどいときは、我慢せずに医師に相談してくださいね。 つわり以外でも、妊娠中に次のような症状が出たら早めに医師への相談を。
つわりのときの食事は「食べやすさ」を意識して妊娠中のママの栄養バランスは大切ですが、つわりがひどくてなかなか食べられないときは、栄養バランスよりもまず食べることを優先しましょう。1食で食べられる量が少ないときは、1日の食事を5~6回に分けてこまめに食事をとるようにしてくださいね。 つわりが続く時期は、体重を気にしすぎる必要はありません。体重が減りすぎなければ大丈夫なので、まずは「食べる」ことを意識しましょう。 管理栄養士に聞く、食事のヒントつわりのとき、ほかにはどんな工夫ができるのでしょうか。管理栄養士のアドバイスをもとに、ケースごとに食事のヒントを確認してみましょう。
つわりの症状で「臭い」に敏感になってしまう場合、温かい食べ物よりは冷たいもの、すっぱいものやさっぱりしたものは、食べやすいことが多いので、それらを活用するのもおすすめです。また、特に症状がひどいときは、食べ物から遠ざけてもらうなど、周りの協力があると助かりますね。 つわり生活の工夫とマタニティマークつわりの時期は「臭い」に敏感になることもあるので、通勤するときなど、できれば人混みをさけて交通機関を利用したいものです。ただ混む時間をさけても、めまいや立ちくらみで、移動自体がつらいときもありますよね。最近はバッグに取りつけられるキーホルダータイプのマタニティマークが一般的にも知られているので、遠慮せずに活用してみてはいかがでしょうか。 また、働いているママは、会社に勤務時間や体制を調整してもらうことで、つわりの時期を無理せず過ごせるようになるといいですね。 まとめ妊娠中のつらい「つわり」の時期も、いつかは必ず過ぎていきます。この時期はとにかく「つわり」のことを知り、うまくつき合いながら食事をとることが大切なので、ヒントを参考にしながら、自分に合った方法で「つわり」に向き合っていきましょう。大事なのは、完璧なママであろうとはしすぎず、自分のペースで少しでも栄養をとることです。 |