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栄養の知識

「つわり」と「食事」は両立できる。管理栄養士が教えるヒント

「つわり」と「食事」は両立できる。管理栄養士が教えるヒント

駿藤 晶子

監修
駿藤 晶子
常に傾聴・共感・受容を大切にしています
  • テキスト
    ニュータス編集部

2017年03月26日[2018年04月11日更新]

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妊娠中のつらい体験と言えば「つわり」。なんとママの約7割が悩まされているそうです。この「つわり」ですが、実際にはどんな症状があって、どのくらい続くものなのでしょうか? そのときの食事はどうすればいいのでしょうか? ママやお腹の赤ちゃんがとるべき栄養とは? プロの管理栄養士のアドバイスをもとに、基本的な知識をちゃんと知っておけば、不安が軽くなるかもしれません。

つらい症状が続く「つわり」、いつまで続く?

つわりは、妊娠5〜6週目ごろから発症することが多く、胃のムカムカや吐き気といった悪心(おしん)が、お腹いっぱいのとき、空腹のとき関係なく現れます。

さらにひどいときには、食べ物がのどを通らなかったり、体重が減ってしまったり、実際にものを吐き出してしまったりすることも少なくありません。

つらい症状が続く「つわり」ですが、個人差はあるものの、多くは妊娠16週目ごろに終わります。基本的には妊娠中いつまでも続くような症状ではないので、安心してください。

実際に吐いてしまったときは脱水症状につながる場合もあるので、こまめに水分補給をしましょう。つわりによって、妊娠前より体重が5%以上減少したり、腹痛や頭痛、めまいなどの症状がひどいときは、我慢せずに医師に相談してくださいね。

つわり以外でも、妊娠中に次のような症状が出たら早めに医師への相談を。

むくみ        がんこな便秘
性器出血 普段と違うおりもの
腹痛 強い頭痛
発熱 つわりで衰弱がひどい
下痢 イライラ
めまい 動悸が激しい
はきけ・嘔吐 今まであった胎動を
感じなくなったとき
強い不安感

つわりのときの食事は「食べやすさ」を意識して

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妊娠中のママの栄養バランスは大切ですが、つわりがひどくてなかなか食べられないときは、栄養バランスよりもまず食べることを優先しましょう。1食で食べられる量が少ないときは、1日の食事を5~6回に分けてこまめに食事をとるようにしてくださいね。

つわりが続く時期は、体重を気にしすぎる必要はありません。体重が減りすぎなければ大丈夫なので、まずは「食べる」ことを意識しましょう。

管理栄養士に聞く、食事のヒント

つわりのとき、ほかにはどんな工夫ができるのでしょうか。管理栄養士のアドバイスをもとに、ケースごとに食事のヒントを確認してみましょう。

  1. 食べられない食材があるとき
    ・魚や肉を、同じたんぱく質の多い豆腐に
    ・ごはんがダメなら、そばやうどんに
    ・牛乳をチーズやヨーグルトに
    ・スープやレモン入り炭酸水を活用してお口さっぱり
  2. まとめて1食が食べられないとき
    ・混ぜご飯のおにぎりをいくつか常備
    ・職場に許可をもらって間食の時間をつくる
  3. 食べ物をみると吐き気がするとき
    ・家族に食事の支度を手伝ってもらう
    ・手間の少ない料理を活用する

つわりの症状で「臭い」に敏感になってしまう場合、温かい食べ物よりは冷たいもの、すっぱいものやさっぱりしたものは、食べやすいことが多いので、それらを活用するのもおすすめです。また、特に症状がひどいときは、食べ物から遠ざけてもらうなど、周りの協力があると助かりますね。

つわり生活の工夫とマタニティマーク

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つわりの時期は「臭い」に敏感になることもあるので、通勤するときなど、できれば人混みをさけて交通機関を利用したいものです。ただ混む時間をさけても、めまいや立ちくらみで、移動自体がつらいときもありますよね。最近はバッグに取りつけられるキーホルダータイプのマタニティマークが一般的にも知られているので、遠慮せずに活用してみてはいかがでしょうか。

また、働いているママは、会社に勤務時間や体制を調整してもらうことで、つわりの時期を無理せず過ごせるようになるといいですね。

まとめ

妊娠中のつらい「つわり」の時期も、いつかは必ず過ぎていきます。この時期はとにかく「つわり」のことを知り、うまくつき合いながら食事をとることが大切なので、ヒントを参考にしながら、自分に合った方法で「つわり」に向き合っていきましょう。大事なのは、完璧なママであろうとはしすぎず、自分のペースで少しでも栄養をとることです。

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