離乳食を食べはじめた生後7〜8か月の赤ちゃんは、歯も生えそろいはじめ、食に対するいろんな意思をはっきり示すなど、母乳や育児用ミルクだけを飲んでいたころに比べて急激に成長していきます。そんな赤ちゃんの成長にあわせて、どのようなペースでどういった離乳食を与えたらいいのか、管理栄養士のアドバイスでポイントを整理してみましょう。 生後7~8か月の楽しい「もぐもぐ期」は、栄養バランスを取りながら生後7~8か月あたりは「もぐもぐ期」。このころになると、赤ちゃんは食材の味や舌ざわりを楽しめるようになってきます。食べ物の好き嫌いをできるだけ少なくするには、このタイミングでいろんな食べ物を体験させることが大切。 特に子どもが苦手なピーマンやにんじん、セロリにパセリ、しいたけなどは積極的に食べさせてみてくださいね。「これは食べないかも?」なんていうママやパパの判断は、味の覚えを遅れさせ、苦手なものを増やす結果になってしまいます。 主食(ご飯、パン、麺類などの炭水化物類)に主菜(肉、魚、大豆、卵などのたんぱく質類)、副菜(野菜、きのこ、芋などのビタミン・ミネラル類)とさまざまな味のバリエーションに慣れてきたら、食事のバランスも考えるようにしてみましょう。1回の食事の内訳は、主食小さじ10、主菜大さじ2、副菜大さじ2程度。このころから乳製品も取り入れて大丈夫です。 生後9~11か月の「かみかみ期」でいろんな食材に挑戦
生後9~11か月は、離乳食を1日3回、必要に応じて母乳と育児用ミルクを与える「かみかみ期」。赤ちゃんが素材のままで味つけをしなくても食べられているようなら、そのまま調味料は使用せずに食べさせていてもよいでしょう。調味料を使うのであれば味噌やしょうゆ、塩、砂糖を使って、少しだけ味つけをしていくようにしましょう。 赤ちゃんのときから塩分量の少ない食事をすると、小児期の血圧上昇が抑制されることがわかっています。したがって子どものころから薄味にすることで、大人になってからも薄味が習慣化され、それが将来の高血圧予防のポイントにもなります。 この時期のママ・パパの食卓におすすめなのが和食メニュー。和食は素材の味を生かした料理が多いので、手を加えずにつぶしたり、細かくしたりしてそのまま離乳食に活用することができます。 肉じゃがや里いもの煮物など、だし汁だけで煮込んだ薄味のものを、赤ちゃんも一緒にみんなでいただきましょう。ママ・パパ用の炒め物は後から味つけを調整できるように、赤ちゃん分を取り分けて、最後に香辛料をふって味をととのえるようにすればよいでしょう。魚も骨さえ取り除けば、積極的に与えて大丈夫です。 香辛料は赤ちゃんにとっては刺激が強いものです。からしやわさびなど辛味のあるものはもちろん使う必要はありませんが、こしょうやカレー粉などは、ごく少量ならこれくらいの時期から使用してもよいでしょう。 生後12~18か月の「ぱくぱく期」で、
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