最近では、保育園や幼稚園でも食育が行われるようになってきました。せっかくですから、おうちでも、保育園などで子どもが学んできた食のことを一緒に学び直す時間をつくってみませんか。このときに便利なツールが「食事バランスガイド」と「三色食品群」です。 食育の味方、「食事バランスガイド」と「三色食品群」子どもの食育のための教材として、有効に活用したいのが「食事バランスガイド」と「三色食品群」の考え方です。 農林水産省が作成した食事バランスガイドは、コマのような図のデザインが特徴的です。主食、副菜、主菜、乳製品、果物の料理グループについて、1日に「何を」「どれだけ」食べればよいのかが色分けされて、イラストとともに一目でわかるようになっています。 食事のバランスは、よくいわれることですが、数字データではなくこのように色分けされたスペースで「見える化」できると、思っていた以上に副菜類の色が大きいなど、子どもでもすぐに理解することができます。幼児用の食事バランスガイドもあるので、ぜひ一度、親子でご覧になっていただくのがおすすめです。 さらにわかりやすい三色食品群を活用しよういっぽう「三色食品群」は、食材をからだへの作用ごとに、血液や肉をつくる「赤」、力や体温になる「黄」、からだの調子を整える「緑」の3種類に色分けするというもの。 最終的には5種類の品目に分けた「食事バランスガイド」を意識できるようになるのが目標ですが、幼児期の子どもだととっつきにくい部分があるかもしれません。まずは最初のとっかかりとして、三色食品群から教えてみるのもいいでしょう。 三色食品群をグループごとに子どもに教えるヒントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
「赤」の食品は、血や肉をつくるため赤いグループに含まれるのは、肉や魚、卵に牛乳といった主菜や乳製品です。髪の毛や爪、そしてからだの成長に欠かせません。 赤い色の食べ物と説明すると、卵や牛乳が浮かびにくくなるので、「赤い食べ物は、からだの血や肉をつくるんだよ」と教えましょう。「大きくなるために、しっかり食べようね」といったポジティブな声かけもおすすめです。 元気の源になる「黄色」の食品はたくさん食べて、からだを動かそう!黄色の食品は、ごはんやパン、いもなど、からだのエネルギーになる主食のこと。子どもの元気のみなもとになる食べ物です 黄色の食品は、だいたい食品のイメージと色が一致しています。教えるときは、「パンをたくさん食べたらたくさん遊べるよ」「おいもさんをたくさん食べたけど、どのくらい走れるかな?」などの声かけをして、イメージを膨らませてあげてください。 ばい菌からの抵抗力をつける「緑」の食品緑の食品は、野菜やきのこ、果物など、からだの調子を整えて、病気になりにくくする役割を持った食品。食事バランスガイドでは、副菜と果物にあたる部分です。 緑の食べ物は、やはり野菜が中心なので、三色のなかではいちばん子どもからの人気が低いかもしれません。しかし食事バランスガイドで「副菜」と「果物」の部分を見てみると、主食に匹敵するくらいの割合を占めているのが一目でわかります。 うまく食事バランスガイドなども使いながら、「かぜをひかないように、ばい菌からからだを守ってくれているんだよ」「栄養をからだのいろんなところに運んでくれるんだよ」と、どれだけからだに大切な食品なのか教えてあげてみてくださいね。 まとめ三色食品群は、食材の違いをわかりやすく分けるので理解しやすいですが、栄養バランスを考えるのであれば、やはり食品バランスガイドを意識しながら食事できるようになるのがベストです。三色食品群を入り口に、子どもが食材をしっかり分けて認識できるようになってくれば、食品バランスガイドを学ぶこともそこまで難しくないはずです。子どもが食に興味を持てるような呼びかけを心がけてみてくださいね。 |