子どもは、乳幼児期から児童期にかけて食習慣の基礎を身につけます。 ポイント1:1日1回は定食スタイルで白いごはん(主食)とおかず(主菜・副菜)が別のお碗やお皿に盛ってある定食スタイルの食事は、それぞれの素材の味を感じることができる食事スタイルです。 余裕があれば、汁物をプラスすると、さらに豊かで、栄養バランスが整った食卓になります。避けたいのは、いつも、めん類・丼もの・混ぜごはんなどの一皿料理ですませることです。 ごはんとおかずが一緒になってしまったこれらのメニューは、食材の味もすべて混ざってしまって、素材の味を楽しむことができないばかりか、何が入っているかわからないまま食べ終わることにもつながります。 また最初から最後まで味が同じなので、食事が単調になりがちです。 ポイント2:味の濃い調味料の利用は控えるケチャップ・マヨネーズ・ドレッシングといった味の濃い調味料に舌が慣れると、ほかの味を薄く感じるようになります。 コンソメの素やうま味調味料なども毎回使っていると、食材のよさを活かして作った料理を物足りなく感じるようになりがちなので、利用頻度や使用量を控えめにしてみましょう。 調味料は、塩・しょうゆ・さとう・みりんなど、素材の味を引き立たせる基本的なものを中心に、しかもなるべく使いすぎないように工夫しましょう。 ふりかけも同様で、慣れてしまうと白いごはんだけではおいしさを感じられなくなってしまいます。 ポイント3:子どものおやつは食事の1つ「おやつ」と聞くとついスイーツ類を想像しがちですが、それだけではありません。 とりわけ「子どものおやつ」は、一度にたくさん食べられない子どもにとって、空腹を満たすと同時に、栄養素を補完する大切な「小さい食事」と考えましょう。 たとえばサツマイモなどは、おやつとして子どもが喜ぶ適度な甘さがあり、エネルギー源にもなります。また、食物繊維も含まれているので、間食としておすすめです。 ポイント4:歯磨きで口の中をリセット
口の中に甘い・しょっぱいなどの味がいつまでも残っていると、次に食べるものの味と混ざってしまいます。 食材そのものの味を感じるために、食後にしっかり歯を磨き、口の中をリセットする癖をつけましょう。 まとめ乳幼児にとって「何を食べるか」はとても大切ですが、それ以上に大切なのは「食事は楽しいこと」と認識させることです。そのためには食環境も大事です。 子どもが食事に積極的に向き合える環境づくりをするのは大人の役目。 そして、何よりも大切なのは、家族がいっしょにテーブルを囲んで会話を楽しみながら食事をすることです。ぜひとも心がけてください。 |