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栄養の知識

離乳食のベストタイミングとおすすめ食材は? 管理栄養士に訊く

離乳食のベストタイミングとおすすめ食材は? 管理栄養士に訊く

駿藤 晶子

監修
駿藤 晶子
常に傾聴・共感・受容を大切にしています
  • テキスト
    ニュータス編集部

2017年03月26日[2018年04月11日更新]

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ママも赤ちゃんも授乳に慣れて、ペースを掴みはじめてきた生後6か月ごろ。次はいよいよ離乳食へのチャレンジが待っています。でも、実際に離乳食に移行するタイミングは、何をきっかけに行うのがよいのでしょうか。また、その際の栄養の注意点とは何でしょうか? 離乳食のはじめ方とおすすめの食材、食事のリズムについて、管理栄養士さんに教えてもらいましょう。

いつからはじめていい? 離乳スタートの見極め

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個人差はありますが、赤ちゃんの離乳食をはじめる目安は、だいたい生後5~6か月くらい。首がすわってきたり、支えると座れるようになったりしてきたら離乳の合図。

ほかにも、食への興味を表すようになったら、離乳をはじめてもいい時期です。パパやママが食べる姿を目で追ったり、真似をして「もぐもぐ」したり、食べ物にさわって自分から食べようとしたり、スプーンなどを口に入れても舌で押し出さなくなったりしたら(哺乳反射の減弱)、さっそく離乳食を食べさせてみましょう。

ただし離乳食をはじめるといっても、最初は母乳や育児用ミルクがメインです。段階的に慣らしていくためにも、はじめの1か月ほどは1日1回の離乳食で様子を見つつ、口から吐き出すことがあってもスプーンで受けとめて何回か入れ直す。数か月かけて1日2回、3回の離乳食へと、ゆっくり移行していきます。まずは食べるのは楽しいということを伝えるようにしましょう。

最初の一口はお米がオススメ。
生後6か月ごろは素材の味を楽しもう

離乳食をはじめる際、赤ちゃんには何から食べさせたほうがいいのでしょうか? 特に決まっているわけではありませんが、やはりアレルギーの心配の少ないお米がおすすめです。「米がゆ」は、米1に対して水10を加えた、なめらかなものを与えましょう。

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まずは、小さじ1杯からスタート。1~2日は様子を見て、3~4日目に2杯、そして3杯と量を増やしていきましょう。

小さじ3~4杯のおかゆが食べられるようになったら、芋やにんじんやかぼちゃ、大根などの野菜を味つけせずにすりつぶし、主食と合わせて与えましょう。野菜が食べられるようになったら、次は豆腐や白身魚など種類を増やしていきます。

主菜は、豆腐をつぶしたもの、白身魚を細かくほぐしたもの、または塩分減らした「しらす干し」を与えていきます。白身魚を与えるときは、アレルギーを起こしにくい真鯛がおすすめですよ。

このころは、いろんな素材の味を体験させることも大切。余計な味つけはせずに、野菜などの食材を煮た汁を使って食材自体をつぶし、そのままの味を覚えさせましょう。

離乳食は食事のリズムを身につけさせるグッドタイミング

食べ方の目安 食事内容の目安
離乳の
開始
生後
5〜6
か月頃
ごっくん
スタートしてから1か月後に2回食へ
離乳食1回
(+母乳・ミルク)

※母乳やミルクは飲みたいだけ与える
7〜8
か月頃
もぐもぐ 離乳食2回
(+母乳・ミルク)

※いろいろな味や舌触りを楽しめるように食品の種類を増やしていく
9〜11
か月頃
かみかみ

離乳食3回
(+母乳・ミルク)

※家族一緒に楽しい食卓体験を

離乳の
完了
12〜18
か月頃
ぱくぱく 食事3回
間食1 日1、2回

※自分で食べる楽しみを。手づかみから食べから始める

離乳食でミルク以外の食べ物に少しずつ慣れていくように、1日3回の食事のタイミングやリズムも、いきなり赤ちゃんの身につくわけではありません。しかし、食べることを覚えさせる離乳期こそが食事のリズムをつくるチャンスでもあるのです。

離乳食をスタートして1〜2か月が経ち、1日2回の離乳食を与えるころから、食事の時間を決めて、規則正しい食生活が身につくように練習させていきましょう。ママやパパと一緒に決まった時間に食べることも、赤ちゃんの「食」への興味や意欲を高めます。

さらに1歳を迎えるころになると、睡眠に食事、遊びと生活にメリハリがでるようになります。このころの食事は1日3回。離乳の初期から食事を規則的にすることで、お腹がすくリズムもできあがり、ぱくぱく食べるようになっていきます。

離乳期の後半になると、赤ちゃんと家族は同じ食事のリズムになってきます。規則正しい生活は食習慣から。「習慣」ですから、毎日続けることが大切です。ママも規則正しく一緒に食事をしてくださいね。

まとめ

赤ちゃんがいよいよ大人と同じものを口にしはじめる離乳期。生まれてから母乳や育児用ミルクを飲む姿しか見ていなかったママは、何を食べさせたらいいのか、喉をつまらすことはないか、吐いたらどうすればいいのかなど、どうしても神経質になってしまいがちです。

しかし、恐れることはありません。好奇心旺盛な赤ちゃんを信じて、その意欲に応じて少しずつペースを上げながら、いろんな素材を食べさせて、「食」の楽しみ方、リズムを覚えてもらいましょう。

「授乳・離乳の支援ガイド」
(健やか親子21、厚生労働省)

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