糖尿病にかかる方は年々増加しており、今や「国民病」とも言われています。発病後は、食事管理や制限を適切に行わないと、目や腎臓・神経系などに、さまざまな合併症が起こります。
あなたは糖尿病?「血糖値がちょっと高い」は要注意!
健康診断で「血糖値がちょっと高い」と出たら、生活習慣を見直すタイミングです。体に不調などはなくても、見えないところで糖尿病のリスクが高くなっている証拠です。
糖尿病は初期の自覚症状は無し、放っておけば進行する
食べ物からとった糖質は、消化・分解されてブドウ糖となり、血液を通じて筋肉や臓器に運ばれてエネルギーとして使われます。
そのとき、血液から細胞にブドウ糖を取り込むのがインスリン。
糖尿病は、何らかの原因により、このインスリンの働きが低下したり、分泌される量が低下することにより、血液中のブドウ糖が多くなりすぎた状態が続く病気です。
初期の自覚症状はありませんが、放っておくと糖尿病は確実に進行します。
おそろしい糖尿病の合併症!さらにはガンのリスクも
血糖値が高い状態をそのままにしておくと、糖尿病は「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」などの合併症を招きます。
重症化すると、いずれも失明、透析治療、足の切断に至る場合も。
また、最近の研究で糖尿病ががんのリスクを上昇させることも明らかになっています。
少し血糖値が高いな、と分かったら、その日から生活習慣を見直しましょう。習慣を変えるには、まず気づくことから始めます。
あなたはいくつ当てはまりますか? 糖尿病リスクの習慣チェック
糖尿病になるリスクが高まる習慣と、その見直し方法をご紹介します。
- ついつい食べ過ぎてしまう
食べ過ぎは肥満につながりやすく、内蔵に負担をかけて、血糖値をあげる要因となります。
- 運動不足である
こちらも肥満につながり、血糖値をあげる要因となります。階段を使う、歩くように心がけるなど、日々の生活でできる運動から始めましょう。
- 1日の食事の回数が決まっていない
まとめ食いは血糖値の急激な上昇に。食事量のバランスをとって3食食べましょう。
- おやつを毎日食べる
エネルギーオーバーに注意。甘いお菓子よりも、果物、ヨーグルト、ナッツなどがおすすめ。
- 夜遅く食事をすることが多い
インスリンの分泌機能に負担がかかります。できるだけ、就寝2〜3時間前には食事をとり終えましょう。
- 早食いの傾向がある
早く食べると、インスリンの分泌が血糖値の上昇に間に合いません。よく噛みゆっくり食べることを意識しましょう。
- 重ね食いをする
ラーメン+チャーハン、うどん+おにぎりなど、炭水化物が重なる献立は、血糖値上昇の要因になります。特に外食で定食を注文する際には気をつけましょう。
- 食べ物があるとダラダラ食べ続けてしまう
ダラダラ食いにより常にインスリンが分泌されている状態が続くと、膵臓の働きが低下し、血糖値が高い状態が続きます。
- 毎日お酒をたくさん飲む
アルコールはエネルギーが比較的高く、食欲を増進する働きもあるので要注意です。週に2〜3回は休肝日を設けましょう。
- 野菜が苦手、ほとんど食べない
低エネルギーでビタミンや食物繊維が豊富な野菜は、糖尿病の予防には欠かせません。ジューサー(ミキサー)で野菜ジュースを作って飲んだり、大人の野菜嫌いは意外と自分で料理をすることで改善することも。
まとめ
今は健康かもしれませんが、好きなものだけ食べるなど、偏食を続けていると糖尿病を始め、さまざまな病気リスクがあがります。
いざ病気になってしまうと、食事の制限で好きなものや、おいしいものが食べられらなくなることも。
将来も食事をおいしく楽しむために、今から自分の食生活を見直しましょう。
|