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栄養の知識

赤ちゃんの味覚センスは家族の影響大。離乳期に注意すべきこと

赤ちゃんの味覚センスは家族の影響大。離乳期に注意すべきこと

駿藤 晶子

監修
駿藤 晶子
常に傾聴・共感・受容を大切にしています
  • テキスト
    ニュータス編集部

2017年03月26日[2018年04月11日更新]

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赤ちゃんにとって、毎日の食事は自分のからだをつくるだけじゃなく、「人間社会」とつながる大切な機会になります。生まれたばかりの赤ちゃんでも、家族の行動をじっと見て、何かを感じとっているのです。ここでは、離乳期前後の赤ちゃんが「食事」を通して必要とする栄養素、ママやパパとつながる、食育コミュニケーション、味覚教育について考えてみましょう。

離乳前でも一緒に食卓を囲んで幸せをわかちあおう!

離乳前の赤ちゃんは、家族の食事とは違う時間に、おそらく違う場所でミルクを飲むことになります。しかし、じつはママやパパの食事のリズムや、それを楽しんでいる様子は、赤ちゃんにもちゃんと伝わっているのです。

まだ離乳食を開始していなくても、食事の時間を赤ちゃんと一緒に持つことは大切です。家族団らんの輪のなかに入っていることで、赤ちゃんは食べることに興味を持ったり、家族を身近に感じたりするのです。これは、食行動の自立への第一歩となります。

まだ早すぎるということはありません。なるべく赤ちゃんも一緒に食卓を囲みながら、ママやパパはこれまで以上にいろんな食材を使った料理を美味しく、楽しく食べて、「食べるってハッピーなこと」というメッセージを赤ちゃんに伝えてみましょう。家族みんなで楽しい時間を共有してくださいね。

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ママの食事やリズムにも目を向けてみて

赤ちゃんのご機嫌や生活リズムに合わせながら、24時間中ずっと育児や家事に追われるなど、出産後のママは大変です。忙しいからと、ついつい自分の食事がおざなりになってしまうこともありますよね。

でもよく考えてみてください。赤ちゃんを守るはずのママが体調を崩してしまってはもっと大変です。赤ちゃんにだって、ママの体調や心の変化は伝わってしまっています。

もちろん育児や家事も大事ですが、まずはママ自身が3食を規則正しく食べることを心がけてみてください。ちょっと寝不足気味でも食事のリズムを整えることで、生活のリズムも安定してくるはずです。

それはママの心の安定、産後の体重のコントロールにもつながります。しっかり食べて、できれば睡眠もこまめにとって体調を整えることを意識しましょう!

離乳期からはじめたい! 赤ちゃんのグルメな食習慣

いずれは赤ちゃんも離乳期に。ドロドロの離乳食からは想像しにくいですが、離乳時期は赤ちゃんの味覚を育てるのに大切な時期です。

赤ちゃんの味覚は先天的ではなく、親から与えられる食事を通して、後天的に学習をしながら形成されます。塩分量の少ない食事で育てれば、大人になってからも薄味でもおいしく、満足できるようになります。ですから、赤ちゃんに素材の味や魅力を覚えさせて、味覚を育てるために、濃い味や調味料が好きな方も薄味の料理に切り替えて、それを離乳食にしましょう。離乳期からしっかりと繊細な味を覚えさせることで、赤ちゃんのグルメな食習慣を育むことになりますよ。

離乳食の最初は、穀類を中心に与えて、徐々に野菜、果物、豆腐や白身魚など、種類を増やしていきます。1日2回食になったら、食事のなかに、穀類、野菜・果物、たんぱく質性の食品が揃うように組合せを考えてみましょう。それらを組合わせることができれば、自然にバランスも整った食事になるでしょう。

おすすめレシピ

かんたん野菜スープ

材料:
キャベツ、人参、玉ねぎ、じゃがいもなど(くせの少ない野菜ならなんでもOK)、水

作り方:
鍋に適当にカットした野菜を入れて、ひたひたになるぐらいに水を入れて野菜が柔らかくなるまで煮込めば終了。

この野菜スープは、特別な味つけは何もしていないのに、野菜のうまみがしっかり染み出ていておいしいですよ。スープは、そのまま飲んでもよいし、他の具材と合わせて料理に使うのももちろんOKです。野菜も、裏ごししたり刻んだりして使ってください。
できあがったスープは、製氷皿に入れて凍らせてストックをしておくと、必要なぶんだけ使うことができて便利ですよ。



まとめ

まだまだ言葉がわからない時期であっても、家族の食に対する関心や興味、楽しさはしっかりと赤ちゃんにも伝わっています。授乳期から離乳期にかけての時期に、食に対してポジティブなイメージを与えることが大切ですよ。赤ちゃんが興味を示せるように、ぜひ授乳期から食卓を見せて、ハッピーでグルメな空間を経験させてあげてくださいね。

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