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塩分のとり過ぎは、なぜ高血圧にいけないの?高血圧を遠ざける6つのライフスタイル

塩分のとり過ぎは、なぜ高血圧にいけないの?高血圧を遠ざける6つのライフスタイル

有尾 正子

監修
有尾 正子
“元気”をよくばる管理栄養士‼
  • テキスト
    ニュータス編集部

2018年11月15日[2018年11月21日更新]

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血圧計はスポーツジムや大浴場などにも置かれているので気軽に測れますが、なぜ自分の血圧を知っておいた方が良いのでしょうか?
高血圧になるとどんな病気のリスクがあるのでしょうか。高血圧、またその予防についてご説明します。

高血圧を放置すると命に関わる病気を引き起こす

心臓は全身に血液を送る臓器です。
心臓が収縮と拡張を繰り返すことで、血液が血管を通って全身に流れていくのですが、このとき血管に与える圧力のことを「血圧」と呼んでいます。

この圧力が高くなり、血管に大きな負担がかかっている状態が「高血圧」です。
高血圧の状態になっても、実際にはほとんど自覚症状はありません。

しかし、高血圧の状態のまま放っておくと、血管の壁が厚くなったり硬くなったりして本来の機能が失われていきます。

それが「動脈硬化」です。
動脈硬化の怖いところは、放置すると、じわじわとしかも着実に進行していくことです。

動脈硬化は、心臓から全身へと血液を送り出す大動脈や、心臓を動かす筋肉に酸素や栄養を送る冠状動脈、そして脳や腎臓などにある細くて繊細な動脈で起こりやすいものです。

そのため、動脈硬化が進行すると、心筋梗塞・脳卒中・腎臓病などの命にかかわる病気を引き起こす可能性があります。


高血圧を遠ざける6つのライフスタイル

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1. 減塩

体には血液(や体液)の塩分濃度(ナトリウム濃度)を一定に保つ働きがあります。塩分をとり過ぎると、血液の塩分濃度が高くなり、その濃度を下げるために、体は水分を多くためこみます。

その結果として血液量が増えて、血管に強い圧力がかかり、高血圧になるのです。

日本高血圧学会が勧める食塩摂取量の目安は、1日6g未満。
しかし、日本人の1日の平均食塩摂取量は平成28年国民健康・栄養調査の結果では男性10.8g、女性9.2gでした。

10年前比べると下がってきていますが、まだまだ6g未満という目安には程遠いです。毎日の調理や食事選びで少しずつ薄味を心がけていきましょう。



2. 野菜や果物を積極的に食べる

野菜や果物に多く含まれるカリウムは、ナトリウムを体外に排泄する働きがあります。できるだけ毎食、野菜や果物を取り入れましょう(腎臓病の人は主治医と相談)。



3. 適正体重の維持

体重のコントロールも高血圧予防に大切です。
体重の目標値は、体重と身長の関係から肥満度を示す体格指数(BMI)が25未満であることです。

BMI = 体重(kg)÷身長(m)2

また、統計的に病気にかかるリスクが低いとされる標準体重は身長から算出できます。この数値を参考に、自分の適正体重を維持しましょう。

標準体重22×身長(m)2



4. 運動

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ウォーキングなどの有酸素運動を中心に、毎日30分以上動きましょう。
その時間がとれない人は、仕事帰りに自宅まで1駅手前から歩く、買い物や通勤でエスカレータやエレベータではなく階段を使うようにするなど、今までよりも活動量が増える工夫をしましょう。

5. 節酒

飲酒習慣は血圧を上げます。
節酒が好ましく、その目安は1日にビールなら中瓶1本、ワインならグラス1杯、日本酒なら1合、ウィスキーならダブル1杯です。

6. 禁煙
喫煙は心筋梗塞を起こす危険性が高くなるので、禁煙を勧めます。

まとめ

高血圧の状態を見過ごしていると、動脈硬化や心筋梗塞などの発症リスクが高まります。定期的に血圧をチェックして、高血圧予防・対策をしていきましょう。

また高血圧対策といえば減塩がよくあげられますが、それだけでなく野菜をとることや適度な運動も重要です。

今回ご紹介した高血圧を遠ざけるライフスタイルは、生活習慣病予防にも働きます。まずはできる範囲から実践してみるといいですね。

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