加工食品を買うとき、あなたはパッケージやラベルに書かれている内容(食品表示)を見ていますか? 「見てもよく分からない」という人に朗報です。 エネルギー(熱量)と4つの栄養成分は必ず表示食品のカロリー(エネルギー)や脂質を気にしている人も多いでしょう。食品表示法では、エネルギー(熱量)と4つの栄養成分の量を表示することになっています。 4つの栄養成分とは、たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム(食塩相当量)です。 ダイエットに関心のある人は「アレ、糖質は?」と思いましたか。 ほかには、推奨表示として飽和脂肪酸、食物繊維、任意表示としてn-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、コレステロール、糖類、ミネラル・ビタミンがあります。 そのほか科学的根拠があれば、コラーゲンやポリフェノールなども表示できます。 健康な体と心を維持するためにも、生活習慣病を予防するためにも、食事内容が大切です。何をどのくらい食べるか、あなたの状態に合わせて食品を選びたいものです。 そのときに目安になるのが、栄養成分表示です。必ず確認しましょう。 気を付けたい塩分のとりすぎところで、日本人の食事全般で指摘されているのは、塩分のとりすぎです。 それでなくとも、加齢とともに血圧が上がり気味になりますから、食品に含まれる塩分の量に注目しましょう。 ここで注意すること気をつけなければならないのは、表示される数値は100g当たりで表示されることが多いため、たとえば全量が200gだったりすると、含有食塩量は2倍になりますから、誤解のないようにしましょう。 「塩分控えめ」と「うす塩味」って違うの?「塩分控えめ」というのは栄養強調表示です。食品表示法で定められた基準をクリアして、ナトリウム量が少ないことを強調した栄養表示です。 一方、「うす塩味」というのはうすい塩味だという意味で、「味覚を表現したキャッチコピー」です。「栄養強調表示」にはあたりませんので、必ずしも食塩量が少ないとは限りません。 どちらにしても、食塩相当量は表示が義務づけられていますから、必ず書いてあります。食品を選ぶときには、よく数字を見て確かめるようにしましょう。 食物アレルギーが心配な人は「原材料名」をチェック
食物アレルギーが心配な人は、「原材料名」をしっかり確認しましょう。 特定原材料とは、対象となる患者数が多く、重篤な症状を起こしがちなアレルゲン【※2】を含む食品のことで、えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生の7品目です。これらを含む場合には、表示が義務づけられています。 マヨネーズやパンなどの「特定加工食品」の表示は廃止されました。代わりに、原材料名―マヨネーズ(卵を含む)のようにアレルゲンを含むことを記すようになっています。 まとめ健康を保つポイントは、栄養バランスのとれた食事をすることです。 そのために、食品を購入する時にはいつも表示を確認して、あなたの健康状態に合った適切な食品を選ぶようにしましょう。 【※1】食品衛生法、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)、健康増進法 【※2】アレルゲン:アレルギーの原因となる抗原物質 |