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多くの家庭で、朝食は「ごはんとみそ汁」から「パンとコーヒー」へ変化しています。
食の欧米化は食生活をバラエティ豊かにした一方で、いきすぎた場合には肥満や糖尿病などの生活習慣病の一因となります。
食の選択肢が広がった今だからこそ、「食べすぎないように」「3食を規則正しく」「バランス良く」という日本型食生活の素晴らしさを見直しましょう。
日本型食生活の注目ポイント
- 主食・主菜・副菜を基本に栄養のバランスがとりやすい
- 「一汁三菜」を基本にした日本型食生活は、栄養バランスの偏りが少ないスタイル
皿数が増えるとたくさんの食材を食べることにつながるので、一度の食事でまんべんなく栄養素がとれるようになります。
料理数を増やすことが難しいという場合には、数種類の野菜や豆腐などを入れた具だくさんの汁物にしましょう。汁の量を減らせば食塩のとりすぎになりにくく、これだけで立派な一品になります。
- 米の主食があると満足感を得やすく、食べすぎが抑えられる
ご飯を食べないダイエット法が提唱されていますが、それは間違い。 食事から白米を抜いても、その代わりに脂質やたんぱく質が過剰になれば、ダイエットはできません。
適量の白米を食べることで、満腹中枢が刺激され、結果的に食事全体のボリュームを減らすことにつながります。 大事なのは「白米を抜く」ことではなく「ごはんといっしょに何を食べるか」です。ご飯の主食は、いろいろなおかずと相性が良いので、栄養バランスがとりやすいのです。
- 魚はEPAやDHAを豊富に含む
主菜は肉か魚であることが多いですが、国民健康・栄養調査によると、年々魚の摂取量は減っており、肉の摂取量が増えています。
たんぱく質の価値は、肉と魚でほとんど違いがありませんが、いっしょに存在する油脂に差があります。魚は肉にはない脂質を含んでいるのです。
特に、青魚には、生活習慣病(特に脂質異常症)を予防するEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)が含まれています。
5.素材や調理法などを多彩に楽しめる
日本型食生活の魅力のひとつが、季節の訪れを食材から感じられることです。日本は四季の変化に富むので、春夏秋冬を食卓で実感することができます。 また、海と山の距離が近いために、山海の食材が食卓に上がります。 食材も調理法も多彩であるため、食卓が豊かになり、食生活を堪能できます。
まとめ
欧米の食材やメニューが悪いわけではありませんが、欧米食は高エネルギーになりがちなのと、ハンバーガーやスパゲティなど「単品料理」になりがちで、栄養バランスがとりにくい傾向があります。
伝統的な和食に、肉や乳製品や果物といった欧米の食材が加わることで、世界に誇る「日本型食事」ができあがりました。ただし、日本型食事は高塩分になりがちなので、その点には注意が必要です。
しょうゆや塩の塩分に頼るだけではなく、出汁の旨みや、レモンやゆずなどの柑橘類、お酢の酸味などを活用することで、よりよい日本形食事になるでしょう。
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