8月4日に制定された「栄養の日」にちなんで、日本栄養士会が主催した「84 Award & 84 Selection 2017」。その表彰式が8月2日、東京・銀座のcommon ginzaで行われました。栄養をとおして、いまをイキイキと、健康で充実したライフスタイルを送る、著名人へ贈る賞「84 Award 2017」は、俳優の谷原章介さんが映えある初の受賞者となり、食と栄養についてのトークセッション、そして管理栄養士の菱沼未央さんとの料理セッションが行われました。 「これからも家族のためにおいしいごはんをつくっていきたい」家族が多いことでも知られる谷原さんは、今年4月にスタートした料理番組『谷原章介の25時ごはん』のホストとしても活躍中。日本栄養士会の小松龍史会長から記念の盾を受け取り、「番組が受賞のきっかけになっていればうれしいです。これからも家族のためにおいしいごはんをつくっていきたい」とコメントしました。 授賞式のあとには、谷原さんを迎えたトークセッションも行われました。大家族の谷原家では、それぞれ味の好みも違うため、食卓には肉料理、魚料理、味の濃い料理、薄い料理、サラダの5種類が基本として並ぶというエピソードを披露。休日は谷原さんが料理を担当することも多いそうで、実際につくった料理を写真とともに解説。冷しゃぶ、餃子、南蛮漬け、煮物、さらには鯛めしやパエリアといった手の込んだ料理まで、豊富なレパートリーが紹介されました。 管理栄養士の菱沼未央さんと、夏のおすすめ「スマイルなったまごはん」づくりイベント後半では、管理栄養士の菱沼未央さんが登壇し、日本栄養士会が栄養の日に提案する夏のおすすめレシピとして「スマイルなったまごはん」を紹介。ステージ上で谷原さんと調理の実演も行われました。「スマイルなったまごはん」は、納豆、生卵、しらす、そして刻んだきゅうりとキムチをごはんにかけるだけの簡単レシピが特長です。 谷原さんは手慣れた包丁さばきできゅうりをみじん切りし、「娘をイメージしました」と卵黄の上に黒ゴマとひじきでスマイル顔をつくって、あっという間に完成。その手際のよさは菱沼さんも「120点!」と絶賛するほどで、終始ニコニコと楽しみながら調理していた姿も印象的でした。 緑、赤、黄の彩りが食欲をそそる盛りつけに、実食では司会者から静止されるまでスプーンが止まらなかった谷原さん。「みょうがやおしんこを入れても合いそうですね」と、さすがのアレンジレシピ提案も飛び出しました。さらに菱沼さんが夏の栄養習慣におすすめのレシピとして、「ジンジャーレモンウォーター」「これでもか薬味の冷ややっこ」を紹介すると、すかさず「つくりたい!」と反応。料理の話には常に前のめりに興味を示していました。 谷原さんから全国の管理栄養士・栄養士へエール「みなさんの知識とスキルで日本を元気に」トークセッションの最後では、「食べることは生きることの根源であり、よろこびでもある。子どもの成長や家族の好みに合わせ、栄養を考えてこれからも料理をしていきたい」と栄養への想いを語った谷原さん。 続けて「管理栄養士・栄養士の方々は、ふだん病院や食堂などのさまざまな場所で、皆の健康のためにがんばってくださっていますが、栄養の日をきっかけにどんどん積極的に活動してほしいです。国民の皆さんに栄養の情報をわかりやすく伝え、楽しい食生活を広めて、国を元気にしてください」と、管理栄養士・栄養士のさらなる活躍に期待を寄せるコメントを残し、イベントを締めくくりました。 現代の栄養の諸問題と向き合う管理栄養士・栄養士に贈る「84 Selection 2017」の表彰もイベントでは、管理栄養士・栄養士や団体を対象とした「84 Selection 2017」の表彰もあり、日本栄養士会会長賞は管理栄養士で地域栄養ケアPEACH厚木代表の江頭文江さんと、よこすか海軍カレーを提供する「カレーの街よこすか事業者部会」が受賞。 また、特別協賛企業賞の伊藤園賞は、熊本地震の被災者支援で活躍した公益社団法人熊本栄養士会JDA-DATチーム、ゼスプリ賞は公認スポーツ栄養士のこばたてるみさんがそれぞれ受賞。現代の栄養の諸問題と向き合い、それぞれの地域において特徴的な食、栄養にかかわる活動を行ったことが評価されました。受賞者の詳しい情報は、「栄養の日・栄養週間」特設サイトをご覧ください。 |