見た目も華やかで栄養バランスのとれたレシピをSNSやブログで紹介し、Instagramフォロワー数3万人を超える人気を誇る菱沼未央さん。現在は、フリーランスの管理栄養士として、さまざまな媒体でのレシピ作成やフードコーディネート、食にまつわるコラムの執筆、食器の企画など、幅広いジャンルで活躍されています。NU+では、そんな菱沼未央さんの見ても食べてもおいしいレシピを連載形式でお届けします。 今回は、8月4日の栄養の日に合わせてはじまった8つの新・栄養習慣のひとつ「『よい眠り』は朝ごはんから生まれる習慣」をアレンジした、夏にオススメの朝食レシピ「スマイルなったまごはん」をご紹介します!
よい眠りは朝食から! トリプトファンたっぷりのスマイルな「なったまごはん」からだが溶けてしまいそうな暑い日が続いていますね。みなさん、夏バテはしていませんか? 夜はぐっすり眠れていますか? 私は生まれてこのかた、一度も夏バテというものを経験したことがないのですが、家族や友人は辛そうで、食欲も落ちている様子。「夏バテで食欲が落ちて体重が減った! ダイエットができてラッキー!」なんて声も耳にしますが、それって本当にからだに良いことでしょうか......? 「快眠できないから朝から眠い・だるい→朝ごはんを食べない→清涼飲料水やアイスを摂る→水分・糖分の摂りすぎで昼も夜も食欲がわかない→夜眠れない......」。このサイクル、一見すると原因は「暑さ」だけに見えますが、じつは「たんぱく質不足」も裏に潜んでいるのです! 朝ごはんを食べないとエネルギーをはじめ栄養素がからだに入ってこないので、さまざまな支障が生じてしまいます。また、朝食を食べたとしても、食事内容が悪いと食べていないのと同じようにカラダに支障が生じます。特に必須アミノ酸であるトリプトファンは、精神安定作用のある神経伝達物質のセロトニンや、睡眠ホルモンであるメラトニンの生成・分泌に不可欠のため、結果として「日中だるい」「イライラする」「夜眠くならない」という悪循環にはまってしまうのです。 このループを断ち切るため、まずは少しでもいいので朝ごはんを食べる習慣を取り戻しましょう。おいしくてトリプトファン豊富。食べるだけでにっこり笑顔になれる。そして夜もぐっすり眠れる。夏の朝ごはんにぴったりの、とびきり簡単なレシピをご紹介します! 材料(1人分)・ごはん:150g
つくり方1. きゅうりはみじん切りにし、キムチは粗く刻む。納豆に【A】を入れよく混ぜる。卵黄と卵白を分ける。 2. 器にごはんをよそい、卵白を加えてざっとまぜ、1としらすをバランスよく乗せる。 3. 中央にくぼみをつくり、卵黄を落とし、顔をつくる。 4. ほっこりして笑顔になったら顔をくずし、よく混ぜてから食べる。
日々のごはんは人のからだをつくるもの。食欲が落ちたときに朝ごはんを食べるのは大変かもしれませんが、良い眠りは朝ごはんから生まれることを思い出し、食べる習慣をつくりましょう。 本当に食欲がないときは、バナナや牛乳、ヨーグルトだけでもOKです。できる範囲からはじめてみて、徐々に品数を増やして、栄養バランスを整えていきましょう。食事は薬と異なり即効性がないため、「何事もやらないよりは、少しでもやったほうがマシ! 塵も積もれば山となる!」の精神が大切です。 おいしく食べて、にっこり笑って、暑さに負けずによく眠る。このレシピが、誰かの気持ちいい眠りのお役に立てることを祈って......! Good breakfastでHave a good night !!
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