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腸は栄養素を吸収する大切な器官!乳酸菌習慣ですこやかな毎日を

腸は栄養素を吸収する大切な器官!乳酸菌習慣ですこやかな毎日を

赤枝 いつみ

監修
赤枝 いつみ
公衆衛生分野での職務経験豊富な管理栄養士
  • 撮影
    江森康之
  • テキスト
    タナカヒロシ
  • 撮影
    江森康之

2017年07月06日[2018年04月11日更新]

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科学で実証済み。おなかの調子を整える乳酸菌 シロタ株

----ヤクルトの乳酸菌についてもう少し教えてください。

河見:乳酸菌にもさまざまな種類があり、特徴も異なるわけですが、ヤクルトでは「乳酸菌 シロタ株」を使用しています。シロタ株を含んだ飲料を4週間続けて飲んでもらい、その前後で腸内細菌の数の変化を見た研究では、ビフィズス菌が増えて大腸菌群が減ったというデータが得られています。

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乳酸菌 シロタ株の良い菌を増やし悪い菌を減らすチカラ

----乳酸菌 シロタ株を自然の食べ物からとることはできますか?

河見:残念ながらできません。乳酸菌そのものは野菜や果物の表面などから検出されるのですが、乳酸菌 シロタ株はヤクルトの創始者である代田稔が、人の消化液に負けず、生きて腸まで届くように鍛えた特別な菌です。候補となる乳酸菌を人工胃液に浸し、生き残ったものを再び同じような液に浸して、それを何度も繰り返し、それが終わったら今度は人工胆汁で同じことを繰り返して......。

----すごい! いわば乳酸菌のエリートですね。乳酸菌 シロタ株を飲んで、いちばん体感しやすい効果はなんでしょうか?

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「ヤクルト400」

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「ヤクルト400LT」

河見:おなかの調子、便の状態だと思います。便秘傾向の人に乳酸菌 シロタ株を飲んでもらった試験では、参加者40名の平均で便通が週4回程度だったのが、2週間飲んでいただくことで平均5回程度に増えました。また、より便秘傾向の強い人ほどはっきりとした効果が見られました。

----腸の活動を活発にすることで、排便回数が増えるというメカニズムなのですか?

河見:そうですね。乳酸が腸の「ぜん動運動」という、便を外に押し出す動きを促してくれるのです。

----食物繊維でお通じが良くなることとは、メカニズムが違うのですか?

河見:いい質問ですね。食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがありまして、ごぼうなどの野菜に多く含まれる不溶性食物繊維は、便のカサを増やす働きで便秘解消を助けています。

一方、水溶性食物繊維は果物や海藻に含まれる栄養素で、分解されずにそのまま大腸まで到達し、そこで腸内の有用菌の餌となるのです。

----食物繊維が便秘をやわらげるメカニズムにも、腸内細菌が関係あったんですね。

河見:乳酸菌 シロタ株がたしかにおなかの調子を整える、という研究の成果が認められ、「Newヤクルト」や「ヤクルト400」は「特定保健用食品」いわゆる「トクホ」の承認を国から得ています。「生きたまま腸内に到達する乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます。」という文言をパッケージ等に表示することが許可されました。

「良い菌を増やし悪い菌を減らして」とはっきり表示できる商品は珍しく、それが可能なのは、裏付けとなるデータがきちんと揃っているからなのです。

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「ヤクルト400」のパッケージには、「生きたまま腸内に到達する乳酸菌シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の働きで、良い菌を増やし悪い菌を減らして、腸内の環境を改善し、おなかの調子を整えます」との特定保健用食品の許可表示が

世界の人々の健康のために。「毎日乳酸菌をとり続けられること」を基盤にした商品開発

----ところで、「ヤクルト」はなぜ甘いのでしょうか?

河見:「ヤクルト」の製造過程では、乳酸菌 シロタ株によって乳酸がどんどんつくられるので、原液をそのまま飲むと非常にすっぱいんです。その酸味をやわらげるために、甘みづけをしています。ただ、カロリーを気にされる方もいますので、甘さやカロリーを抑えた商品も販売しています。

---ほかの乳酸菌飲料と比べて、ボトルのサイズが小さいのも「ヤクルト」の特徴ですね。大きくしてほしいという声はないのですか?

河見:「ヤクルト」のサイズが小さいのは、嗜好品としてではなく、生きた乳酸菌を摂取していただくことを目的につくられたからです。「ヤクルト400」という商品には、乳酸菌 シロタ株が1本(80ml)あたり400億個含まれており、1日1本で十分な量の菌をとることができます。いちばん大切なのは毎日続けていただくことであり、おいしさにこだわるのも、量が少なめなのも、すべてそのためです。

ヤクルトの創始者である代田が乳酸菌の研究を開始したのは、昭和初期の時代。当時は感染症で亡くなる人が多く、代田も身近な人を感染症で失ったことをきっかけに医師になりました。研究のなかで腸内細菌に興味がわき、「菌をもって菌を制することができるのではないか」というアイデアから、「ヤクルト」の開発に至ったのです。

---「ヤクルト」にはそんな想いが込められていたのですね。当時とは社会情勢もずいぶん変わりましたが、いまはどういった方に飲んでほしいですか?

河見:ヤクルトの乳製品は現在、世界で1日3,500万本以上飲んでいただいているのですが、国によって事情はそれぞれですね。新興国では衛生環境が良くないところもあり、「ヤクルト」を飲んでくださっている方が多いです。一方で欧米のような先進国では、健康や疾患と腸内フローラの関わりが明らかになってきていることもあり、「乳酸菌を摂取して腸内フローラのバランスを整えておく」という考え方が注目を集めています。

どんな国でも、どんな文化でも、どんな食習慣でも、日々すこやかでありたいという想いは同じ。これからもヤクルトは乳酸菌のチカラで、その想いに応えていきたいと思っています。

インフォメーション

yakult_info1_rev150.jpg

「NEWヤクルト」
メーカー希望小売価格:40円(税別)

yakult_info2_rev150.jpg

「ヤクルト400」
メーカー希望小売価格:80円(税別)

yakult_info3_rev150.jpg

「ヤクルト400LT」
メーカー希望小売価格:80円(税別)

ヤクルト本社「NEWヤクルト」「ヤクルト400」シリーズ
http://www.yakult.co.jp/

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